前回のその①に引き続き、たかぎなおこさんの『ひとりたび1年生』の内容を旅先でも見られるようにまとめていきます。
こちらでは親しみを込めつつ『なおこ』呼びで話を進めていきますのでどうぞよろしく。
宿坊で朝のおつとめ体験 長野善光寺編
日光・鬼怒川と鎌倉でひとりたびレッスンを終えたら次は本格的な旅へ。
東京から長野新幹線で2時間弱、善光寺がある長野駅まで移動しますと、おやきだったり野沢菜だったり果物だったり釜めしだったりと美味しそうなものが次々と目に飛び込んできます。
野沢菜おやきをついつい購入、して食べ歩きするのですが長野駅前は結構都会でちょっと恥ずかしくなったりも。
駅から善光寺までは徒歩30分程。
駅前を抜け、古い町並みを歩いて本日宿泊する兄部坊(このこんぼう)に到着
隣の部屋との区切りがふすましかないのが気になるなおこ。確かに間違って入ってくる可能性はあるので気持ちはわかる。そわそわするのよね。
夕食は見た目がきれいで味も美味しい精進料理。
豪華だしこの後もまだ出てくるしで、さっきおやきを食べたのを後悔するくらい、お腹いっぱいの量が出たとか。
綺麗なお風呂に入ったら、朝6時から行われる『お朝事』に参加すべく早めに就寝。
次の日の朝。周りのがやがや音で自然にお目覚め。
宿坊の人にぞろぞろついていき、お朝事ツアーへ。
ひざまずいた参拝者の頭を数珠で撫でる「お数珠頂戴」のあと、本堂に入って荘厳で異世界のような雰囲気の中、読経。
それが終わりましたら廊下の回廊を巡り、ご本尊の下にかかる極楽の錠前に触れる「お戒壇めぐり」。
結構真っ暗な中、前の人に掴まってそろそろと歩いていき、手の感覚だけで錠前に触れてお朝事はフィニッシュ。
精進料理な朝ごはんを頂き、宿坊をあとにした後はもう一度善光寺まで行って観光。
百羅漢像という個性的な像がツボにハマったりと満喫した後、
お土産に果物、釜めし、おやき、唐辛子を買って荷物が大変なことになり、ヨレヨレになって帰ったなおこでした。
因みにこの時の荷物があまりに重かったのを教訓に、重いお土産は現地から送るようになった、というくだりを読んで真似するようになったのは私です。
雪降る湯治場自炊部 花巻温泉編
今回目指すは岩手県は花巻温泉。
東北は仙台までしか行ったことのないなおこには未知の世界。
厚着をして新幹線に乗り、新花巻駅を目指します。
いい天気~なんて言ってたら。ちょっと目を離した隙に車窓は雪景色。
降り立った瞬間、雪。寒さに震えながらも、まずは宮沢賢治記念館へ。
記念館はバス停から歩いて更に10分。かなり寒そう。
なんとか辿り着いた記念館で宮沢賢治に関するものを色々見て回りますが、外の天候に気が気じゃない。雪がすごい。
なので早めに宿へ向かうことに。
バスの時間までラウンジでミルクティーを飲んで余裕のふりをするくだり、とても良く解る……。
なんとかバスに乗り、今度は花巻駅へ(新花巻とは別)
無料シャトルバスで30分。バスの中の人達がみんななまっている辺りが旅先という感じ。
さて本日の宿は湯治ができる大沢温泉。
庶民的なお部屋はストーブとこたつでぬくぬく。
素泊まり2286円に備品代が加算されていく独特なシステム。
(例えば掛け布団210円、敷布団210円、ゆかた210円など)
※当時の値段です
湯治宿なので食事は自分で用意しないと!ってことで売店に。
ご飯とお味噌汁は炊き出しコーナーで買えるのでおかずをどうしようと頭を捻ります。
肉や魚は前日までに申し込んでおかないと買えないので、ヘルシーに湯豆腐を作ることに。
調理は共同の炊事場で。10円入れると7分間使えるコイン式のガスを使い、パパパッと湯豆腐作り。
因みにお食事処もあるのでそちらを利用する人も。
出来上がった湯豆腐とご飯に味噌汁、ビールで晩御飯。
ストーブの上で湯豆腐を温めつつお家気分で寛ぎます。
外の雪景色もぬくぬくしながら見れば最高に。
お腹も膨れ、2時間ほどこたつでうたた寝(なおこはチェックインすると昼寝する癖がある)
目が覚めたらお楽しみの温泉へ。
こちらの自炊部では4つのお風呂が利用可能ですが、一番の名物大沢の湯は混浴でしかも通路から丸見えの露天風呂なので入らず。
他の温泉に浸かり、岩手県内の人と交流したり、雪に顔をうずめてみようとしてずっこけたりしつつも体の芯までホッカホカになり就寝。
次の日も飽きたなーと言いつつ湯豆腐を食べチェックアウト。4497円。
ここからちょっと足を延ばして盛岡へ。花巻からは電車で40分くらい。
町をぶらぶら歩いてやってきたのは
盛岡名物じゃじゃ麺のお店『白龍(パイロン)』
きしめんっぽいゆであげ麺にたっぷりのきゅうりとねぎ、しょうがを添え肉みそがドンと乗った一品。
周りの人の食べ方を盗み見しつつ頂きます。
食べ終わったあとはたまごを割り入れて『ちーたんたん』というたまごスープにして貰って完食。
因みに私も真似をしてここに行き、同じ食べ方をしたことがあるという。
その後、石川啄木が気に入っていたへんてこな狛犬がある盛岡天満宮へ行き旅を締めくくったのでした。
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