2012年。
私は某ジャンルにどっぷり漬かり切っていた。
仕事のストレスととにかく推しを語りたい欲に突き動かされ、誘われれば二つ返事でオフ会に出没する日々。
「よしきちさんが何処に住んでるか、誰か知ってる?」
そんな議論がひっそりと交わされる程度に各地を飛び回っていた。
主に東京・大阪・福岡・やたら名古屋(ここが舞台)。
西は長崎、東は福島まで。誘われたらとりあえず行く。
そんな中、ある変わった人と知り合った。
オーストラリア在住で現地で偶然このジャンルを知り、ハマりにハマってオフ会がてら帰国。帰国がてらオフ会に参加していたKさんという女性。
パッと見、関西弁を喋るパワフルな外国人。
フットワークが異常に軽い彼女とオフ会で何度も会う内に
「紳士っていつも居るね」
と、かまされた。
(※私のアイコンがクマきち君だった為にKさんから「変態紳士」を縮めて「紳士」と呼ばれていた)
どの口が言うねん。そう思ったけどそれは言わないでおいた。
「だいたい居るね〜。どこでも行くし」
「へえ。じゃあオーストラリアにも来てよ」
「う、う~ん。ちょっと遠いなあ……」
ちょっとなわけあるか。
当時、パスポートもなければ飛行機に乗ったことも無い。
なので声が掛かれば何処にでも行く、どうかしてた私でも流石に躊躇した。
そもそも社交辞令かもしれないし。
でも話の一ヶ月後。南半球に戻る前にわざわざ電話してきたKさん。
「で、紳士。こっちにはいつ来るの?」
空港まで車で迎えに行くし、うちに泊まって貰っていいし、案内するから!そこまで畳み掛けられ「あ、これマジなやつだ」と悟る。
エスコートしてくれるって言うし、何度も一緒に酒飲んだし、泊めてくれると。
人柄も解ってるし……飛行機……はネットで取れるんだっけ?パスポート……は申請して……。
まあいいや。いっちょ行ってみっか!!!
そんなノリで勢いに乗り初海外・初飛行機をオフ会に捧げることになった。
海外行ったことないけど手配してみよう
準備の順番と必要なもの
話が決まったのが10月の3連休。
そこから必要なもの、準備をリストアップし、優先順位を付けた。
私の場合は以下のような感じで用意していったので、項目ごとに簡単に説明を。
①いつ行くかを決定
②往復の航空券購入
③パスポートの準備
④猫の世話の手配
⑤飛行機の乗り方を調べる
⑥キャリーケース購入
①と② 日取りと航空券
まず日取りはKさんと私の仕事の都合を擦り合わせ、2月頭に決定。あちらでは夏である。
日程を決めたら航空券を求め、サイトを彷徨う。いくつか見比べて頭を捻る。
航空会社選びでまず悩む。JALは機内が日本語で気楽でサービスも良いそうだが、如何せん高い。
海外の航空会社で、評判が良くて、そこまで高くないところ。
熟考し、シンガポール航空が良さげだったのでこちらの飛行機を取ることにした。
乗り継ぎは待ち時間が結構あるのでシンガポールのでっかいチャンギ国際空港で。片道18時間ちょい。金額は往復で136,630円也。
そして、関西国際空港からメルボルンは直行便が無い。
つまりあれだ。海外で、一人で、乗り換えだ。まあ頑張ろ。
英語が一切出来ないくせに、変なところで強気だ。
③パスポートの申請
外務省のホームページで一般旅券発給申請書をダウンロードし、記入。
戸籍謄本と住民票の写しを準備し、証明写真と本人照明(私は免許証を準備)持ってパスポート申請窓口で申請。確か戸籍謄本は本籍があるところでないと取れないので母に連絡して取り寄せてもらった。
ちなみに写真だが眉に少し髪が掛かっているからダメ!と言われ結構な値段で撮り直したために、物凄い釈然としない顔をして写っている。今からパスポート取る方は、用意する証明写真の眉に、髪が掛からないように気を付けて…。
あと申請から受領までに通常1週間程度(土・日・休日入れても8日程)と結構掛かるので3週間前までに申請すると安心かと。
④猫の世話
猫さま2匹は家の鍵を預けてシッターさんにお任せすることに。
まずはお試しで依頼し事前に家まで来てもらい、面談。
お任せする内容の確認と顔合わせの後、正月に数日お願いした。
毎日ご飯と水の取り換え、トイレ掃除。簡単に健康チェックをして貰う。
問題なさげだったし猫の機嫌も悪くなかったのでオーストラリアに行く際も安心して依頼。
⑤飛行機の乗り方
これについては空港に……行って……どうするんだ?
レベルのバブちゃんだったのでJAL(この旅行以後国内線でめっちゃ使うようになった)のHPで学習。
こちらのページを見れば飛行機未経験者でもバッチリに。
⑥キャリーケース
レンタルもあったが今後のことも考え購入することに。
サイズの目安は1泊=10リットル。
手土産を持って行くこと、大き目が欲しい、自分の身長(150cm)も踏まえて5~7泊目安の61~80リットルサイズをチョイス。
値段は勿論、軽さとの兼ね合いで決定。
オーストラリアのメルボルンについて
今回オーストラリアの南、芸術の町メルボルンに行くわけで。
以下はKさんが作ってくれたパンフレットから。
メルボルンとは
教会、町の裏の古びたご飯屋、地元のパブ、大草原、ワイナリー
いろんな国の人たちがごった返し、あちこちにいろいろなコミュニティーが存在します。
食事も、ラリア食から、アジアは中国・タイ・ベトナム・韓国・マレーシア、ほかはアフガニスタン・イタリアン・ギリシャ・インドなどと豊富にあります。
気候
2月は夏。乾燥地帯のため、昼は最高40度越えることもありますが、夜は15度くらいまで下がることもあります。標準気温は大体20度後半。
日差しは強く、日本の夏のような湿気は皆無ですが、日差しで「暑い」ではなく「痛い」経験もするかもしれません。日焼け止め、忘れずに。
服装
できるだけ重ね着を。
夏なのでテンションあげあげで半そで短パン、サマードレスなどお持ちください。
ただ、うす手のカーデガン等を必ず持って歩くようにしてください。
また、山のほうに行く際の歩きやすい服・靴とサングラス、帽子は忘れずに。
持ち物
• 夏服、カーデガン等の上に羽織るもの(春口に着るようなもので結構です)
• 歩きやすい服装
• お買い物に出かけるように小さな鞄
• カメラ
• スケッチブック
• タオル
• 帽子
• サングラス
• 日焼け止め
• 現金(オーストラリアドル、最低4~500ドルくらい(価値的に5万くらい)。スーパー等ではカードが使えますが、観光地、マーケット、チャイナタウンは現金になることが多いです)
• あと、適当に。
税関について
オーストラリアは税関がトップクラスでうるさいので、食べ物・クスリ(常備品込み)などにチェックを入れるとたぶん止められます。
食べ物は乾燥・真空パックでほぼ問題ないでしょう。
私のようにけんかを売らず、ニコニコしてれば、税関のやつらはなにもしてこないはずです。
(※過去に喧嘩になったらしい)
以上、次回初飛行機とチャンギ国際空港編へ続く。
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